●「曙」攻略法●

神廣 憲記 筆


といってもsumo wrestlerの倒し方ではありませんよ(笑)
われわれ46期が2年生のとき(45~47期が現役時代)、コンクール自由曲で

鈴木輝昭作曲 宗左近作詞
混声合唱とピアノのための組曲 宇宙の果物より 「曙」


を歌いましたが、
なんと今年もコンクール自由曲がこの曲になったそうなので、
先達として、歌う上でのポイントをいくつか紹介しておきたいと思います。

1.リズム
一番苦労するのはリズムでしょうね。

(1)変拍子
まず、「2.5拍子」とか、「1.5+3拍子」という拍子がたくさん出てきますが、
0.5すなわち八分音符を単位にして「タタタタタ・・・」とたたいていくと絶対に拍ははまります。
これができたら例えば「1.5+3」ならば「タトトタトタト・・・」と言いながら、
最終的に「タ」の部分だけ叩くいうような練習をしていくと、拍がはめられるようになると思います。
リズムができるまで、音をつけずにリズム読みをするのといいかもしれません。
リズム読みのときに気をつけることは、ノドに落とした声じゃなくて、当たった(共鳴した)声で読むということです。
これはかなり重要です。

(2)3連符
4分音符3つに対して3:2と書かれている部分が多く出てきますが、これは
「4分音符2拍の間に3つの音符をそれぞれ均等な音価(長さ)で入れる」
ということです。
2を三等分するわけですから理論的にはひとつの音符の長さは2/3=0.666・・・になりますが。。。
この3連符の感覚のつかみ方ですが、
まず、4分音符を1拍ずつ叩きながら、1拍の間に3連符を入れる練習(タタタって言いながら叩く)
「タタタ/タタタ」
さらにそれを
「タトタ/トタト」
に変えて、最後に
「タータ/ーター」
にすれば、3:2ができるはず・・・お試しあれ。

2.音
鈴木輝昭さんの曲は音もリズムも難しいものが多い・・・
それは「ことば」を表現するためにそうせざるを得なかったのかもしれません・・・わかりませんが・・・
でも逆に言えば音とリズムが取れてしまえばそれだけでかなり形になる場合が多いです。

さて、いかに音をとるか・・・
どんな曲でもそうですが、「和音で音をとる」ことが一番いいのではないでしょうか。
パート練習の時に、自分のパートだけじゃなくて他のパートの音も弾きながらやると、
音取りのスピードがかなり速くなります。

あと、和音とか度数とか、楽譜を読んで調べて・・・理解でカバーすることも重要です。
どんなに難しくてもたいていは慣れたらそれなりに歌えるわけです。
が、慣れるのに3ヶ月かかっていてはコンクールが終わってしまうわけで・・・
「慣れ」を理解でカバーする。 すごく大事なことだと思います。

3.表現
曲想に関しては現役の皆さんが考えて、そして表現していってください。
歌うのは現役の皆さんですから。
楽譜に書いてあることを忠実に読み取って表現していくのが基本ですが、
楽譜に直接は書いてないものを常に読み取ろうと意識してみると、何かいい収穫があるかもしれません。



ここに書いたのは技術的なことがメインですが、部分的に僕の経験・思想に基づく個人的な見解が含まれています。
しかし、本来、現役の皆さんの歌は、皆さんが主体的に積極的に曲を解釈し表現していくものであると思っています。
あくまで参考としてください。ただ、その際、少しでもお役に立てれば幸いです。





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