●セント●
中山 健太 筆
1.セントとは
セントとは音程の差を表す単位で、概念的には「半音」をさらに100等分したもの。
つまり、1オクターブ=12半音=1200セント である。
(以後、単位としてのセントは[¢]で表す)
2.セントの定義
「半音」と同じく音の周波数の比を表す方法であり、対数を用いて表現されている。
(対数を使うことで、周波数比の乗算を加算として表すことが可能になる)
この概念はイギリス人の音楽学者、
Alexander.J.Ellisの著書『諸民族の音階』(1885)によって使われ始めた。
基本となるのは以下の式である。
(基準となる周波数"x"の音から見た周波数"y"の音のセント値)
1200×log[2](y/x) = 1200×ln(y/x)/ln2 ≒ 1731.234×ln(y/x) [¢]
(但し、log[n]の n はその対数の底を、lnは自然対数を表す)
3.セントは必要?
なぜセントといった概念を使っているのか?
すでに、御存知の事とは思うが、半音の進行というときの「半音」というのも周波数比率の単位である。
しかし、その間隔は広く、大雑把であり、微細な違いを識別することができない。
ゆえに、純正律の長3度と平均律の長3度の違いを表現するのには不向きだった。
だから、その「半音」をさらに細かく分割しようとした。
1[¢]の差とはつまり、周波数にして 1:2^(1/1200) を意味する。
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