●近親調●

中山 健太 筆


1.近親調
近代和声では長調・短調それぞれに12の調がある。
この中でも密接な関係にある調を近親調と呼ぶ。
以下の2.〜5.を近親調と呼ぶ。
近親調以外の関係は遠隔調と呼ぶ。
(近親調の近親調に関しては遠近調と呼ぶこともある)
主として転調は近親調に遷る。
場合によっては遠近調、遠隔調にも遷る。

2.同主調
同一の主音を持つ長調と短調。
同主調の同主調は原調。
長調の同主調は短調、短調の同主調は長調。
下属音、属音、導音も同じになる。
C-dur← →c-moll の関係。

3.平行調
同一の調号を持つ長調と短調。
平行調の平行調は原調。
長調の平行調は短調、短調の平行調は長調。
並行調とも言う。
C-dur← →a-moll の関係。

4.属 調
ある調の属音を主音とする調。
属調の属調は原調ではない。
長調の属調は長調、短調の属調は短調。
調号の♯が1つ増える。(♭が1つ減る)
C-dur → G-dur の関係。

5.下属調
ある調の下属音を主音とする調。
下属調の下属調は原調ではない。
長調の下属調は長調、短調の下属調は短調。
調号の♭が1つ増える。(♯が1つ減る)
C-dur → F-dur の関係。

6.まとめ
下の表は1つ原調を定めると、上段が属調を、下段が下属調を、同じ段は平行調を示す。
異名同音は♯系の読みに揃えた。
同主調については割愛した。
Cis- dur
Fis- dur
H - dur
E - dur
A - dur
D - dur
G - dur
C - dur
F - dur
Ais- dur
Dis- dur
Gis- dur
Cis- dur
Fis- dur
H - dur
 
ais-moll
dis-moll
gis-moll
cis-moll
fis-moll
h -moll
e -moll
a -moll
d -moll
g -moll
c -moll
f -moll
ais-moll
dis-moll
gis-moll




▼BACK▼




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送