●音を規定する●

中山 健太 筆


1.音とは何か
人は声帯を振動させることで音を生み出している。
(そのように、振動して音を出すものを「発音体」と呼ぶ)
音は空気や水を媒質として、周期的にその密度を変化させ、
その媒質の振動は縦波として伝わる。
それが音波と呼ばれる。
ゆえに、音波は正弦曲線で表すことが出来る。

2.音の高さ
音の高さとは、(温度、湿度一定の元で)その音の振動数(周波数)の大小(又は波長の長短)に依存する。
(温度、湿度一定の元、音速が固定される。音速一定条件で振動数は波長に反比例する)
つまり、振動数(周波数)が大きい(波長が短い)音は高く聞こえ、
逆に、 振動数(周波数)が小さい(波長が長い)音は低く聞こえる。
また、1オクターブ高い音とは振動数(周波数)が2倍、言い換えれば波長が半分の音と言える。

3.音の大きさ
波の進む向きに垂直な単位面積を通して単位時間に運ばれる振動のエネルギーを波の強さと言う。
一般に、波の強さは振幅の2乗と振動数の2乗と波の伝わる速さに比例する。
つまりは、振動数一定の元、振幅の大小が音の大きさの大小になる。ということである。

4.音色
同じ高さ、同じ大きさの音でも、発音体の違いによって音が違って聞こえる。これを音色が違うと言う。
一般に、人の声は複数の正弦曲線の重ね合わせによって得られる。

5.音の3要素
以上の高さ、大きさ、音色の3つを音を規定する「音の3要素」という。



6.うなり
振動数(周波数)の近い2つの音叉を同時に鳴らすことを考える。
実際にやっていただくとわかると思うが、
ワーン、ワーンといった周期的に大きさの変動する音が聞こえる。
これが「うなり」と呼ばれる。
うなりの振動数(周波数)はもとの音2つの振動数(周波数)の差の絶対値となっている。
(詳しい説明は割愛させていただく)
このうなりの存在が和音を鈍らせている原因である。



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