●神廣講座4●
〜音程〜

神廣 憲記 筆


(注:ここで使っている音名はすべてドイツ語です。)
音程とは、2音間の高さの隔たり(幅)のことです。
単純に一つの音に対して高い低いを言うときは「ピッチ」という言葉を使います。
しかし日本では「音程」「ピッチ」がしばしば混同されます・・・。
ここでは「音程=幅」と認識してください。

1.度数
起点となる音を第一番目としたときもう一方の音が五線上で第何番目の高さにあるかを
「○度」という度数で表します。

上図ではGはCを第一番目(起点)として数えると第五番目になりますね。
よってこの幅は「5度」です。

これはどうでしょう。同じ音ですね。
何度だと思いますか?
0度?いえいえ1度です。
(ドを第一番目とすると次のドも第一番目だから)

重要なことがあります。
度数は、変化記号の有無に関係なく、純粋に五線上での位置関係のみで決まります。

すなわち

これは♭や♯が付いてますが、無視して、「3度」です。

2.半音と全音
ピアノの鍵盤を見て(思い出して)みましょう。
白鍵と黒鍵がありますね。
真ん中のCの白鍵を弾いてみましょう。次にその右にあるの白鍵(D)を弾いてみましょう。
この2度の関係を「全音」といいます。
ところでCとDの間に黒鍵(CisまたはDes)がありますよね。
CとCis(またはDes)の関係を「半音」といいます。
すなわち鍵盤上ですぐ隣にある鍵盤の関係を「半音」といい、半音二つ分で「全音」になります。
例えば、[G-A][D-E][H-Cis]は全音
    [D-Dis][B-H][E-F][H-C]は半音です。

3.完全系と長短系


度数は変化記号(♯や♭)にかかわらず五線上の位置関係で決まるといいました。

よって上の二つはいずれも3度です。
しかし、明らかに幅が違いますよね。
上のほうが幅が広そうです。
3度の中にもいろいろな3度があるのです。
これを「○三度」という風に接頭語をつけます。
Cを起点にして考えます。

表(縮小版)
度数 狭い----------------------------------広い
1度 同音=完全1度
2度 半音=短2度
全音=長2度
3度 全音+半音=短3度
2全音=長3度
4度   2全音+半音=完全4度
3全音=増4度
5度 完全4度+半音=減5度
完全4度+全音=完全5度
 
6度 完全5度+半音=短6度
完全5度+全音=長6度
7度 完全8度-全音=短7度
完全8度-半音=長7度
8度 オクターヴ=完全8度

以上にあげたのはほんの一部です。
このように接頭語には完全系(1・4・5・8度)長短系(2・3・6・7度)があります。

完全系の場合
  重減−減−完 全−増−重増
(←半音ずつ狭い 半音ずつ広い→)
長短系の場合
  重減−減−短−長−増−重増
(←半音ずつ狭い 半音ずつ広い→)
というチャートに当てはめて音程名を割り出します。




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