●神廣講座3●
〜リズムと拍子〜

神廣 憲記 筆


時間の経過が何らかの仕方で組織されているとわれわれが感じるとき、そこにリズムがあるといいます。
リズムを秩序付ける枠組みの一つが、拍子です。

1.拍
(心理的に)一定感覚で刻まれるリズム単位
○ ○ ○ ○ ○ ○ …

○=拍
試しに、タッタッタッタッタッ...と一定のスピードで言ってみましょう。
「タッ」一つが拍です。

2.拍子
タッタッタッタッタッノと言っていたのを
いち・にぃ・さん・いち・にぃ・さん…に変えてみましょう。
・・・何となく「にぃ・さん」よりも「いち」を強く感じていませんか。
●○○●○○●○○●○…(●を○より強く)のように感じていませんか。
心理的に強く感じられる拍を強拍、そうでない拍を弱拍といいます。
この強拍と弱拍の組み合わせが周期的に繰り返されるとき、これを拍子といいます。
今の例だと3拍ごとにパターンが繰り返していたので3拍子といいます。
この他、2拍子、4拍子、6拍子などいろいろな拍子があります。
注:強拍と弱拍の区別はあくまで内面的な感じ方の問題であり、物理的な音の大きさ・強さを示すものではない。

3.拍子記号と小節
まずコレを見てください。

   ↑拍子記号      ↑小節線

何だか分数みたいなものが出てきましたね。
3/4はそのまま「よんぶんのさん」と読みます。
これは何かというと、「4分音符を1拍として、3拍子で進んでいく音楽ですよ」って言っている記号なんです。
この場合、4分音符×3の長さのパターンが繰り返されるので、
4分音符×3の長さで区切って行き、五線に縦線を引きます。
これを小節線といって、区切られた部分を小節といいます。

4.裏拍
適当な速さで、3拍子「1231231...」と言ってみてください。
いいですか?次に「1と2と3と1と2と3と1と...」のように「と」をちょうど真ん中に挟んでみてください。
この「と」の部分を裏拍といいます。
これに対して1、2、3の部分を表拍といいます。



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